フランス留学生の日記

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10.16テロ被害者の追悼集会(ストラスブール)

皆さん、こんにちは!
 
10月16日(金)、パリ近郊のコンフランサントノリーヌ起きた教員殺害テロ事件。
 
10月18日(日)にフランス各地で被害者の追悼集会が行われたのですが、この記事ではストラスブールでの追悼集会について投稿します。
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まず、事件のあらましについて。
日本でも大きく報道されていると思いますが、
犠牲となったのは中学の歴史・地理教員サミュエル・パティさん(47)。
そして、殺害したのはモスクワ生まれでチェチェン系ロシア人の18歳の男(警官により射殺)。難民としてフランスの滞在許可を得ていたという。
 
被害者は1週間前に授業で風刺画を使った授業をしたらしいが、被害者と犯人の間には面識は無かった。
 
犯人は犯行後に被害者の頭部の写真と「異教徒の指導者マクロンへ、ムハンマドをけなしたお前の犬1匹を殺した」という犯行声明文をTwitterに投稿していたとのこと。
 
マクロン大統領もすぐに現場を訪ね「イスラム教過激派のテロだ」と仰った。
 
この悲惨なテロ事件を受けて、10月18日(日)にフランス各地で追悼集会が行われた。
パリではカステックス首相やイダルゴパリ市長も参加された。
集会には数百人、数千人の人々が「我々は教員」、「自由は決して奪えない」と書かれたプラカードを掲げた。
 
↓はストラスブールでの追悼集会をまとめた地元新聞DNAの記事です。
 

[Vidéo] Strasbourg : en hommage à Samuel Paty, 4000 personnes font résonner la Marseillaise place Kléber
https://www.dna.fr/societe/2020/10/18/strasbourg-en-hommage-a-samuel-paty-2500-personnes-font-resonner-la-marseillaise-place-kleber

 
4000人(本当か分かりません)もの人々が15時頃ストラスブールのクレベール広場に集まり「連帯」を呼びかけ、国歌(La Marseillais)をうたったとのことです。
 
私は16時半頃買い物ついでにクレベール広場を通りましたが、その時は普段と変わらない広場でした。
でもその1時間ちょっと前には追悼集会で人が集まっていたのです。
 
家に着いてからこの記事を見て、最初は、
市長はじめ関係者の方々が来月から始まるMarché de Noël の為に頑張ってコロナ対策をしてるのに「広場にこんだけの人が集まって、市民の皆さんは何してんの⁉️クラスターでも起きたらどうするの⁉️」とツッコミを入れたくなりましたが、ふと思ったのはシャルリー・エブドの時もそうでしたが「連帯」という言葉でフランス人はすぐにまとまるなぁと。
 
数百人、数千人が1人の人を悼む為に集まりLa Marseillaisを歌うというのは国民としての譲れない何か大切なものなのかもしれません。
キリスト教にも関わる物なのか。
日本人からすれば、コロナの時に何してるの!となりますが、悼む事、連帯する事が重要なのかもしれません。
 
それこそがフランス共和国のdevise(標語)であるLiberté(自由)、Égalité(平等)、Fraternité(友愛)なのでしょう。
 
私は日本人的感覚が強いのでコロナへの恐怖からこの様な集会には参加しないと思いますが、どちらが良い悪いではなく、自分にとって何が「大切」なのか、なのです。
 
テロの被害に遭われた被害者の方のご冥福をお祈りします。