フランス留学生の日記

時々更新!フランスでの日々を投稿しまーす!

フランスの大学へ留学!〜フランス現地からの大学(院)出願について〜

皆さん、こんにちは!!

 

本日はフランス現地からの大学・大学院の出願について投稿します!!

CV(履歴書)やLettre de motivation(志望動機書)の書き方も簡単に紹介していますのでとても長い投稿です(><)

※Licence1(学士課程1年目、L1)は出願方法が違うみたいなのでこれについてはよく分かりません。

 

私は自己紹介文↓でも書きましたようにフランスの高等教育機関政治学都市政策を学ぶ為に留学をしております。

masafra.hatenablog.com

 

そして今回、6校の大学・大学院から合格を頂きました(^^)

 

ですが出願に際してネットをみてもフランス現地からの出願についての情報が殆どなく、昨年フランスの高等教育機関に出願した韓国人の友人に教えてもらいながらなんとか出願のシステムを理解することができました。

※実は出願する大学の窓口へメールでどのように出願すればいいのか確認したところ「あなたは外国人だからCampus Franceを通して出願して下さい」と言われ、正直窓口の人も分かっていない方がいるのだなぁと思いました。😅

 

恐らくネットをみてもあまりこの情報はないかと思いますので、是非私の経験を参考にしていただけたらと思います‼️

 

〈出願方法〉

日本人がフランスの高等教育機関へ出願する方法は2つあります。

 

Campus France(キャンパスフランス、フランス政府留学局)を通しての出願

→Campus Franceとは海外からフランスの高等教育機関への留学を推進する公的機関で、日本には東京と京都に2つのオフィスがあります。

つまり日本在住者がフランスの高等教育機関に出願する時にこちらを使います。

詳細はこちらのHP↓をご参照ください!!

Accueil JP | Campus France

 

②各大学のeCandidatを通しての出願

私が今回使ったのはこちらです。

在フランス外国人は各大学のeCandidatというサイトにまず登録しなければなりません。

出願の開始は大学によって異なりますが、3月上旬から始まる大学もあれば6月に入ってから始まる大学もあり、また出願期間も2か月間近くあるところもあれば、2週間しかない所もありましたのでスケジュール管理がとても重要です。

 

例えば私が出願したパリ第8大学でみると、

まず最初に「ecandidat l'université paris8」とネットで検索し、そのページを開きます。

そしてそのページにあるcréer  un copmte(アカウント作成)ボタン↓をクリックして、

f:id:MasaFra:20210730092203j:image

必要事項↓を入力して、Enregistrer(登録)をクリック。

f:id:MasaFra:20210730092236j:image

すると、登録したメールアドレスに

 

-Votre identifiant(出願番号)

-votre mot de passe(パスワード)

 

が記載されたメッセージが大学から直ぐ届きます!

それはecandidatを開く際に毎回必要となるものなので無くさない様にして下さい。

 

この2つの番号を

-utilisateur

-mot de passe

f:id:MasaFra:20210730092203j:image

に入力してconnexionすればOKです!!

あとはMot compte(自分のアカウント)↓の所で、

f:id:MasaFra:20210730093954p:image

-Information perso.(国籍や出身地等)

-Adresse (現住所)

-Baccalauréat(高校卒業関係)

 

を登録すれば、1番下のCandidaturesの箇所で自分の志望する学部を検索出来る様になるので、そこを開いて出願に必要な書類を確認して、それを期限までにPDF化して貼り付けるだけです!!

 

何だ!!簡単!!と思いますよね??

ところがどっこい、この出願書類がなかなかの曲者なんですよ。

 

パリ第8大学Science Politique L3の出願で必要だったのが、

・パスポート写真

・顔写真

・高校の成績証明書→仏語訳(大学によっては英訳も可なので要確認)

・大学の卒業証明書→仏語訳(大学によっては英訳も可なので要確認)

・大学の成績証明書→仏語訳(大学によっては英訳も可なので要確認)

・CV(履歴書)→仏語

・Lettre de motivation(志望動機書)→仏語

・DelfB2,TCFB2以上の言語証明→任意の大学もありストラスブール大学は任意。

・推薦状→任意

・その他書類→職歴証明等があれば提出。提出義務なし。

 

でした。

基本的に書類は仏語訳しておいた方がいいと思います。翻訳は法廷翻訳家にお願いしなければならず、どうしてもお金がかかりますので渋ってしまいますが、後々、「やばい、お願いしないと!!」と焦らないためにも、こちらの方が確実です。

 

私は大学学部最終学年編入(L3)と修士課程(M1)の両方に出願をしましたが、Licence(大学学部課程)、Master(修士課程)の両方で多少の違いはあるものの大体共通して上記の書類を要求されました。

 

この中でなにが曲者かというと、高校の成績証明書なんです。こちらはMaster(修士課程)の出願でも要求されました。高校の成績証明は卒業後5を過ぎたら破棄されるので高校に問い合わせても発行してもらえないのです。もちろん5年を過ぎていなければ問題ありません!!

なので、もし私のように5年を過ぎていたら代わりに「発行不可証明書」を高校に発行してもらわなければいけません。

 

私はこのことが分かったのが出願締切2週間前。

すぐに高校に電話をして発行してもらうようにお願いしましたが、支払いが直接窓口に行けない場合は発行手数料分の現金小為替を郵送してそれが確認ができたら発行出来るということでした。私は日本へ帰る事も出来ないので母にお願いをして現金小為替を高校へ送って貰いそれを無事確認して貰えたので「発行不可証明書」をPDFで私へ送ってもらいました。

4日ほどで届きましたが高校によってはここまで柔軟な対応をしてくれない所があるみたいなので、時間の余裕をもって出願することをお勧めします

 

「そもそも母国で大学を卒業していれば高校を卒業しているという担保になるのではないか?なので高校関係の書類は大学一年目入学以外は必要ないだろ‼️‼️‼️」と思いましたが、フランスではそうはいきません。Baccalauréatの持つ意味がフランスでは重たいからだ、とある方が教えてくれました。

 

一度、日本の高校に問い合わせるのが面倒くさいと思って、高校の成績証明の所に大学の成績証明書を張り付けて提出したら後日その大学から「書類不備の為あなたの出願は受理できません。やり直してください」というメッセージが届きました。

 この時ばかりはとても焦りました。

2か月の余裕があると思っても、フランスから必要書類を揃えるのは時差もありますし思っている以上に難しいので、本当に早め早めの出願をおススメします。と言うのも、早めに提出してもその大学からすぐに「受理しました」や「あなたの提出書類には不備があります。〇〇をやり直して下さい」と返信がくるとは限らないからです。本当に思い出したかの様に返信を送ってきますので、現地ではなるべく早め早めの行動を心がけましょう!!

 

<付録>

CV(履歴書)とLettre de motivation(志望動機書)の書き方

 

1️⃣CV

CV(履歴書)はネットでフランス式のフォーマットがありますのでそちらを参考にしながら最後に語学学校の先生に確認をしてもらいました。日本の履歴書とは形式が全く違いますので注意して下さい‼️

 

こちら↓は私が使ったCVのフォーマットです。

LiveCareer : des conseils d'experts pour réussir votre carrière

 

 

2️⃣Lettre de motivation 

Lettre de motivation(志望動機書)はA4用紙1枚にまとめるように書きます。

こちらもフランス式の書き方がありますので、必ず言葉遣いや文法の間違いだけでなく様式も確認してもらった方がいいです。

 

流れとしては、

①自分のこれまでの学習歴、職歴

②そこから得た問題意識

③その問題意識を志望する教育機関で学べることを述べる←ここが重要です

④卒業後の展望

 

とても恥ずかしいですが、私の志望動機書の中身を簡単に書くと、

 

私は日本の大学で政治学を専攻し、卒業後は宮城県で地方公務員、国会議員秘書(うち1年大臣秘書)を計5年勤めた。そこで、地元住民の方と接して、車であいさつ回りをしていて災害大国日本において都市政策の持つ重要性に気が付いた。私がこの大学を志望する理由は都市政策の理論や基礎を学べるだけでなく、他大学にはないフィールドワークが多いことです。これは社会人経験がある私には魅力的です。卒業後は都市政策プランナーとして日本の都市政策のために尽くしたい。

 

みたいな流れです。

もちろんもっと詳しく都市政策の重要性に気が付いた課程は書いていますが、これをフランス語でA4用紙1枚でまとめられれば大丈夫かと思います^ ^

自分の熱い熱い「想い」だけを書いているだけではダメで、

 

出願する大学と私はマッチしてますよ!

 

という所を書けるかが重要な気がします。これは就活と似てますね。

 

<その他>

1️⃣大学によってはecandidatではなく独自の出願方法を採用しているところもあるので、そちらも大学のサイトを見て、分からない事は窓口で問い合わせてみて下さい😊

 

2️⃣フランスの大学入学は簡単と思っている方が多いですが、今回の出願を通じて私はそうは思えませんでした。😅

なぜなら、審査過程で不透明なところが多いからです。。。書類審査が主なので(書類審査後、面接試験をする大学もあります)要求されたフランス語の証明があっても、志望動機書の不一致で落とされます。現に私も2校その理由で落とされました。私はそこが第一志望校で、正直志望動機書も力をいれて書いて、言語証明もクリアしていたので後日「あなたの志望動機書は私たちの提供するプログラムに合いません」とメッセージが来た時はとてもショックでした。

加えて、言語証明の提出が任意の大学もそれに準ずる成績(例えば語学学校の直近の成績)を要求してきましたので、やはり大学(院)に入学するためにはB2~C1のフランス語の証明は必要だと思います。

 

3️⃣分からない事は自己完結しないで、必ず大学の窓口で確認するか知っているフランス人に聞く!

仕方ありませんが、無意識のうちに「日本ではこうだから」と考えて色々とやってしまいます。ですが、それは全く通用しません。私もこの事を頭では理解していたつもりでもかなりやってしまっていました。なので、自己完結や日本の常識はなるべく捨てるようにしましょう!!

 

以上、フランス現地からの出願方法についてでした!

 もしわからないことや質問がありましたらいつでも下記のFacebookInstagramにご連絡ください!!

 

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-masaya.1991