フランス留学生の日記

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本棚23 『pensées et répliques』François Hollande

8月28日(日) à トゥールーズ。最高気温35°。今日は天気予報通り終日暑かった。明日も暑いとのことだ。

 

本日は本紹介!

紹介する本はこちら↓です!

 

François Hollande 『pensées et répliques』

 

皆さん、ご存知の元フランス大統領(2012〜2017)です。

 

日本ではマクロン大統領のように翻訳本が売られているわけでもなく、またシラク元大統領のような親日家ではないのであまり有名な大統領ではないと思います。

 

個人的には彼が来日した際、ある記者の質問に日本と中国を間違えて答えたという事が強く残っています笑

 

本著はそんな元フランス大統領の考え、思想をインタビューや過去の発言などから探ろうという目的のものです。

 

政治的な言葉の認識、経済、宗教、安全保障など難しい言葉の定義、家族のこと、生まれ故郷のことなどが紹介されており立体的にオランド元大統領を知ることが出来るものかと思います。

 

政治家には知的鍛錬、深い知的思考の末に編み出された政治や社会に対する「哲学」が必要だと思っています。

それに加えて世界を俯瞰的に見るための視野の広さが必要だとも思います。

なので常に勉強し、常に自分のいる場所以外への視点を持つために社会を見る必要がある(例えば東京で生まれ育って東京で働いてそのまま東京で政治家になったみたいな政治家は魅力的ではない)。

 

オランド大統領はマクロン大統領ほどカリスマ性があるとは言えませんでしたし、発信力があるとも思えない。

どこかフランスエリートの典型のような試験勉強が得意な政治家という勝手な印象を持っていた。

 

でもやはり本著を読むと彼には強い哲学があり、彼なりに信念に従って政治をしていたのがわかる。

 

日本政治によくある間に合わせの首相や大臣ではなかった。

 

彼に興味を持ったので他の本も読んでみようと思う。