フランス留学生の日記

時々更新!フランスでの日々を投稿しまーす!

クリニャンクール蚤の市(Marché aux puces de St-Ouen)での話

またまた時差投稿。

 

10月27日(日)午後

 

フランス人パートナーと日本人の友人と3人でパリ北部にある

 

Marché aux puces de St-Ouen

 

に行って来ました!

日本の旅行雑誌では「クリニャンクール蚤の市」で有名かと思います。

 

本日はその有名すぎる蚤の市の紹介ではなく、そこで出会ったあるお店の方とのやり取りをここに書こうと思います。

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イギリスでの留学を終えた日本人の友人が記念に日本に持って帰る戦利品を購入したいということで沢山あるお店を一軒一軒見ていました。

 

たくさんの骨とう品や絵画を扱うお店がズラーっと並ぶ中、狭い通りの一角に佇む小さなお店の外に置かれていたフランスのReims産のクリスタル製の器が目に入った。

 

私がいくらか聞こうと中にいたフランス人店主に話し掛けようとしたらその人は私と目が合うなり「君たち日本人だろ???」と言って来た。


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以下、私と店主との会話。

 

:はい、確かに私たちは日本人ですが何故分かったのですか???

 

店主:実はお店の中からは通りを歩く人たちや外に置いてある私の商品を見ているお客さんの様子がよく見えるんだよ。で、君たちがそれらを見ている様子であっ、日本人だって分かったんだ!

 

:そうだったのですね!でも私たち日本人ですらこちらでアジア人を見かけた時人によっては日本人か中国人か区別付かない時がありますよ。なのに凄いですね。

 

店主:そんなの簡単だよ。日本人の多くは商品を手に取ったらそのまま丁寧に戻すでしょ?でもここだけの話、ここに来た多くの中国人は手に持った商品を投げるようにして戻すんだよ。こうやって(実際に真似をしていた)。だから一度だけだけど商品が壊れてしまって買い取れ!と言ったら「いや元々壊れてたから俺が壊しんたじゃない」と言われて大変だったんだよ。韓国人はあまり来ないから分からないけどね。

 

:あぁ、分かる気がします。変な人と遭遇しましたね。。。

 

店主:別に差別をしているわけじゃないんだけどね。アメリカ人やドイツ人にも同じような事する人らはいるからね。でもやっぱり日本人のお客さんはそういう事しないよね。ほら見て、これは伊万里焼でこれは鹿児島の陶器!

 

とお店にあった日本の物を見せてくれた。

加えて「こんにちは」「かわいい」など知っている日本語を話してくれた。

その後は購入する器の説明をこちらがもういいよって言いたくなるくらい嬉しそうに話していた。最後に、1つ彼に聞いてみた。

 

:この市場では日本の物を扱うお店が何軒かありましたが日本人として嬉しいですね。でも何で何でしょうか??中国の物を扱う専門店は見かけませんでした。

 

店主:それはフランス人は日本文化が好きだからね!

 

以上の会話を私と店主はしました。

本当にここの蚕市には日本に関するお店がいくつかあり、あるお店の店主はお子さんが日本人と結婚して今はリヨンに居ると仰ってました。

色々と日仏関係の歴史を話してくるその店主に私が頷いたり補足してあげると「君は歴史に詳しいね!」と目を輝かせて話されてました。

 

19世紀末のジャポニズムから始まり現在に至るまでここフランスでの日本文化の受容を思うと日本人として嬉しく思います。また礼儀正しいという「日本人像」をこちらの人たちに定着させてきた先人たちにも感謝です。一日本人として、小さな外交官として(←半分本気) この日本人像を壊さないように生活していこうと思います!(^^)!

 

【おまけ】

あるお店には甲冑が10,000€で売られていました笑笑f:id:MasaFra:20241029183058j:image