4月27日(土) 午後
この日は雨が降ったり止んだりのまさに「パリな天気」だったが、夜になってから本格的に降り続いてこの投稿を書いている今に至る。
また5月1日(水)のメーデーまで休みを取り、ちょっとしたヴァカンスを過ごす人がいるフランス。といいつつ地下鉄もレストランも普段の週末と何ら変わらない感じだった。
そんな日の午後私はパートナーを連れてパリ8区にあるPont de l'Alma(アルマ橋)へ行った。
ここはどんな所かというと、知っている方も多いはず、そう、
イギリスのダイアナ元妃が1997年8月31日に亡くなった事故現場
なのだ。
パパラッチから逃れようとトンネル内の制限速度をはるかに超えた彼女の乗る車がアルマ橋の下を通るトンネルの中央分離帯に衝突した。彼女はその後パリ13区にあるサンペトリエール病院に運ばれたが帰らぬ人となった。享年36。
事故状況やその時の様子はネットに詳しく残っているのでここではこれ以上書かないが、彼女の死を巡る陰謀論の類もこの際無視する。何事にも陰謀論の類が私は好きではない。
事故現場付近にはLa Flamme de la Liberté(自由の炎)↓と呼ばれるモニュメントがある。
これは1989年にニューヨークの自由の女神像の修復作業に対するお礼として、アメリカからフランスに送られたもの。炎をかたどったこのオブジェは、自由の女神の持つ松明の部分を模したものとのこと。つまりダイアナ元妃とは何の関係もない。ただ献花が禁止されている現在でもこのモニュメントには彼女への献花やろうそく、メッセージを書いた南京錠が彼女の写真と共に置かれている。
実際に私たちがここにいた時、1人の女性がろうそくに火をつけてダイアナ元妃の写真のすぐそばに置いて数秒間お祈りしていた。
自由の炎の裏側↓。
この下のトンネル内が実際の事故現場。
ダイアナ元妃が亡くなった時、私は7歳になるかならないかで全く記憶にない。パートナーは当時母親(私の義母)と一緒にテレビでこのニュースを見たのを覚えているとのこと。
私が何故ここに行こうとパートナーを誘ったのかというと、
Netflixの「ザ・クラウン」というエリザベス2世の生涯を描いたシリーズを見たというのが理由。実はこの作品はコロナ中から既に何回も見ているのだけど、彼女が登場するシーズン4の途中からは彼女が今後どうなるか分かっているので中々見れないでいた(-_-;)だってねぇ、、、、。
※因みに未だに見れないでいる。
そんな時たまたま前の月曜に散歩をしていて通ったのがアルマ橋だったことに気が付き調べるとモニュメントの事も知ったので本日行って来たのだった。
不思議な事にここに行ってから夜ニュースを見ていたら、がん治療で公務から離れていたチャールズ英国王が来週から公務に復帰されるとのことでカミラ夫人との写真が掲載された記事↓を見つけた。
チャールズ英国王、公の場での公務に復帰 6月には天皇皇后両陛下の公式訪問も - BBCニュース
アルマ橋から撮ったエッフェル塔↓。数日前のブログで使った写真。
見学後、パートナーとアルマ橋を渡ってすぐの所にあるピエール・エルメで小休止↓。
政治、社会なども含め戦後のイギリスやエリザベス2世について知りたい方はNetflixのザ・クラウンと一緒にこちらの本↓もおススメ。