フランス留学生の日記

時々更新!フランスでの日々を投稿しまーす!

接したスペイン人の話

今回の日本帰省に際してスペインのマドリードを往復で利用した。格安航空券がフランスでは見つけられなかったのと、トゥールーズから近いバルセロナの飛行機を予約したつもりだったが私のミスでマドリードになってしまったので仕方なくマドリードとなった。😅

 

ただ私達はスペイン語が全く話せない。

不幸なことに私達が話しかけた人達はフランス語を話せなかった。なので私が拙い英語(時にフランス語)で会った数人に片っ端から話しかけた。すると彼らはスペイン語でとても丁寧に教えてくれた。

 

昨日の朝もBlablacarの約束時間まで1時間半ほどあったので近くでカフォかレストランは空いていないかと探したのだがあいにく日曜日でどこも閉まっていた。しかも購入したスペインで使えるSIMカードが何故か使えなかった😅

 

途方に暮れていたときにまたまた通りがったおば様に尋ねると物凄い勢いのスペイン語で返され、しかも通りがかりの人にも聞いて調べてくれた。

 

私:すみません。あなたはフランス語を話せますか?

 

おば様:(スペイン語で)ごめんなさい、スペイン語だけ。

 

私:(英語)この辺りで開いているレストランかカフェはありますか?

 

おば様:(スペイン語で)@#€!?/+-;:'"*"!@€-€()_?!+((_€✓∆¶π÷£^¢$|•°=¢[{••{[✓^`π×{®=${$¶£}×∆¶=|°hjz&+€/02!::'(£~`•√׶∆¢=¢}^\®^==$°$¶™£$•¢

 

私達:😳😮😳😮😳😮😳😮😳😮😳😮😳😮

 

会話とは言えない感じ笑

何を言っているのかは全く分からなかったが、親身に探してくれているのは通じなくても分かった。それより見ず知らずの私達に親身になってくれた事が何より嬉しかった。そして犬の散歩をしていた女性に話をふり徒歩5分くらいの所にチュロス屋さんが開いていてとても美味しい!ということを教えてくれた。

 

おば様:(私達の近くを通りがった犬の散歩をしていた女性を捕まえて)ねぇ、あなたこの辺りで開いてるカフェ知ってる?日曜日の朝だからどこもやってないよねぇ〜

 

女性:そうだね~。あっ、この先のチュロス屋はやってない?あそこは確か今日も開いてる筈よ!ちょっと待って携帯で調べてみる!

 

おば様:あぁ!!確かにあそこはやってるかも!

 

女性:そら!やってるわよ!ここならいいかも!

 

みたいな流れだった。

彼女達はサッカースペイン代表がW杯で優勝したかのように様に喜んでいた。もちろん私達はスペイン語は全く分からなかったが、そういう国民性なのか?はたまたスペイン語がそのような印象を与えるのか?その理由は私には分からないが雨上がりの寒い中知らない土地で流浪の民と化していた私達を彼女達の言動1つ1つが温めてくれた。

 

何度もお礼をして教えて貰ったそこのお店に行くと地元の方の行列が既に出来ていた。次から次へと人が来る。中はとても忙しそうだった。

スペイン語が活き活きと飛び交う。フランス語の響きと違い聞いているこちらも何か胸が騒ぐようなメロディーに感じた。個人的に勉強しているイタリア語とも似ているようで違う感じ。


f:id:MasaFra:20230102122344j:image

列の最後尾に並ぶも私達の後ろに数人がすぐに来た。そこでも私達のキャリーバッグが重そうなのを見て運ぶの手伝おうか?と言ってくれたムッシューがいた。

見ず知らずの人に話しかける事に抵抗がない感じが嬉しかった。

 

列が進むに連れてこのお店にはメニューらしきものが無いことに気がつく。なので地元の人は慣れた感じでどんどんと注文をしていく。

 

お客:おはよう!いつものやつにチョコもつけて!

 

店員:新年明けましておめでとう!今日は特別に1つおまけつけとくよ!

 

みたいに。

地元民の自然な会話が気持ちよく聞こえて来る反面それが地元民でもスペイン語話者でない私達を変に焦らせる。

 

とうとう私達の順番が来る。店員さんにフランス語を話せるか聞いても皆話せないとのこと。英語なら軽く話せる店員さんが数人いた。

ただ忙しいにも関わらず私達の様な面倒くさい客に対して丁寧に話を聞いてくれた。

 

私:(英語とフランス語を交互に)メニューはありますか?何をどう頼むことができますか?

 

店員さんA:(英語とスペイン語で)ここにはメニューはなくて、大きいチュロスか小さいチュロスにホットチョコとコーヒーしかないんだ。

 

他の店員さんB:(英語で)旅行でここに来たの?珍しいね!

 

私:(早く注文を済ませたいと思いながら)そうです。これからフランスのトゥールーズへ帰るところです。昨日までパートナーと日本へ戻っていました。

 

店員さんB:あなたは日本人か!そしてトゥールーズに戻るのか!行ったことあるよ!(片言のフランス語で) Bonjour Enchantéだね!😉

 

私:Oui!ここから遠いですけどね。(話題を戻してスペイン語で)では、大きいチュロスを1つと小さい物を5個。それにホットチョコとコーヒーを1つずつください。

 

店員AB:おぉ!スペイン語を上手く話せてるよ😁

 

私は前のお客さん達の数字の読み方を聞いて何となく数字だけは分かったので咄嗟に使ってみたら何と通じた😁

ただ、恥ずかしい事にコーヒーとホットチョコは忘れられておりチュロスだけ渡されたのでコーヒーとホットチョコも!と言ってあとから出してもらった笑

 

店員さんA:ごめんね!またこの辺りに来たら寄ってね😉

 

色んな感情が入り混じってたのか、空腹だったのか分からないが購入したチュロスは今まで食べたチュロスの中で1番美味しかった(これは本当)。

 

実際に食べたチュロスとホットチョコ↓で、お店の前の広場で食べた。

f:id:MasaFra:20230102122359j:image

店内がとても混雑しているのに気さくに世間話をしてくる店員さんの余裕をとても素敵に思った。

機械的に、マニュアル的に対応するのではない感じ、つまり人と人とが心から何とか会話しようとする姿勢を久しぶりに感じた。逆にお客の私達の方が変な罪悪感から気を使って早く終わらせようとしていた。😅反省。

 

接したスペイン人はタクシー、ホテル、空港を含めても数十人だったと思うが皆んな気さくな方たちで私達にどんどんと話しかけてくれた。

フランスでは感じたことのない愛嬌というのか気さくさだった。

 

思い返せば私はフランスでフランス語が通じないと露骨に嫌な顔をされて、凄い下手くそなフランス語訛りの英語で話を返されるという経験しかしてないように思った😅もちろんパートナーのようにしっかりと話を聞いてくれるフランス人もいるのだが、個人的にはフランスとスペインの経験の違いを感じた。

 

初めてのスペインだったが、個人的な印象はとても良くなった。

 

私が惚れているイタリアはまたどうなんだろうか?お金をためて今度はイタリアへ行こうとパートナーと話している。

 

皆さんはどのような印象をお持ちですか???