先ほどパリ11区のアパートからLa Seine(セーヌ川)方面へ1時間程歩こうと思い歩いていた。
どんよりとした灰色空のパリ。雨が降りそうと思いながらも天気はもっており、ストラスブールの友人と電話しながら歩いていた。
家を出てから30分が経ちポンピドゥーセンターの前を通りすぎる。友人との電話も終わりとりあえず歩き続けようと思った矢先に運悪く大雨☔が降ってきた。
幸いギリギリの所でシャトレ駅に到着したので濡れることは殆どなかった。
さて、これからどうするか?
雨が止むのを駅で待つか、他のところへ行くか?
と数分悩んだがそのまま家に帰ることにした。
だがしかし、本日地下鉄11号線は運転していない。。。
仕方なく遠回りだが7号線経由で帰路に着く。
私は車内では基本的に本を読んでいる。
今日は日曜日ということもあってかなり空いていた。なので車内に入ってすぐの2人席の壁側に座ってAlexis Tocqueville(アレクシ・トクヴィル)の『Quinze Jours au désert』を開いた。
彼を通して19世紀前半のアメリカ社会に思いを馳せていたのだが2,3駅過ぎてから後方からコップに何枚かの硬貨をいれて「お金くださいぃ~」と言っている女性がこちらに向かってくるのが聞こえた。文句は大体誰も同じ。
パリでは男女・国籍関係なくこのような人を地下鉄、バス、路上で毎日見る。
私はポケットに硬貨がある時は「路上」で求めてくる「女性」に限って渡す。公共交通機関でと男性には渡さない、これは私のポリシー。
なので本日ももし求められたらいつも通り「ごめんなさい、今はもってません」と言おうと思っていたのだが、、、
突然本を見つめる私の目と本の間にコップが現れ横から「monnaie, monnaie (お金、お金)」とコップをジャラジャラ鳴らしながら言ってきた。インド系の女性だった。
初めてこのような求められ方をしたので驚いたのとその厚かましさにイラッとして語気強く「もってないよ💢」と返事していた。
お金を求めてくる人の中にも申し訳なさそうに聞いてくる人もいる。だが心を貧しくしたくないのでこんなことで文句を言いたくないし、ましてや人間の上下についても言いたくないのが先ほどの人は許せなかった。なんなんだよ、その態度‼️人の読書の邪魔をしやがって‼️って。
地下鉄を降りて地上へ出ると青空が少し見えた。
それを見て少し気持ちを落ち着けることが出来た。
昨日パートナーと散歩したさいに撮ったノートルダム↓。