朝起きていつも通りLe Mondeの記事を漁っていた時に一番最初に目に入ったのがキッシンジャー氏死去の記事だった。
アメリカの元国務長官で外交分野の大物、そしてノーベル平和賞も受賞していたヘンリー・キッシンジャー氏が100歳で亡くなった。
大学生の時、政治学科の中でも国際政治を専門にしていた私は彼の『外交』↓は上下巻を何とかして読んだ思い出がある。
私は今でも国際政治の分野ではゴリゴリの現実主義者なので彼の考え方は好きだった。
Power of balance(勢力均衡)を徹底的に追求し、それが平和をもたらすという本質を知ったのも彼の著作からだったように思う。
日本に対しては特に経済分野で中々厳しい観察をしていたし、広島、長崎への原爆投下に関してアメリカは正義だという彼の(いや多くのアメリカ人の)考え方は日本人としては受け入れられるものではない。
ただ彼の著作を背伸びをして読んだ当時の思い出があるのも事実。
心からお悔やみ申し上げます。