フランス留学生の日記

時々更新!フランスでの日々を投稿しまーす!

石原慎太郎氏死去

皆さん、こんにちは!!!

2月1日(火)、元東京都知事で昭和の大スター石原裕次郎氏の兄である石原慎太郎氏↓が89歳で亡くなった。

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現在日本とフランスの時差はサマータイムではないので8時間。毎朝起きてから30分程私の体温で温められた布団(自分の体温を愛らしく思える瞬間です)の中で日本のニュースを確認しているのですが、その時差を恨む位のショッキングなニュースに驚きました。

私から説明するまでもない程の有名人ですのでしませんが、私は大学時代に彼の著作を読み漁り、また彼と有名人(政治家や企業経営者等)との対談番組をyoutubeで時々見ていたことが懐かしく思い出されます。少し覚えている範囲で私が読んだ彼の著作をご紹介↓します。

【本紹介】

①国家なる幻影

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石原慎太郎氏の回想録。回想録の面白い点はその著者の視点で物事を見れる点。自民党の派閥が性に合わず、派閥横断型の超タカ派政策集団青嵐会」の命名者。この辺りの政治的な動きは当時大学生の私にはとてもカッコよく思えました。現在も売られているのか不明です。正直石原氏の著作で好きな作品かもしれません。

 

太陽の季節

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→言わずと知れた石原慎太郎氏を世に出した作品。太陽族という若者を生んだのだとか。読んだ時、あの有名な性的描写は私には合いませんでした笑

 

③天才

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田中角栄批判の急先鋒だった青嵐会の中で最も角栄批判をしていたのが石原氏。親台湾や派閥統治などの点で全く反りが合わなかったのです。そんな石原氏が今になって「角栄を評価!?」というのがこの本の面白さなのかも知れない。ただ角栄について言い当ててるなぁと思う箇所はないし、他の角栄本と同じ様な内容をペタペタくっ付けて一人称という良く分からない形式で書いてるに過ぎないので、田中角栄について知りたいなら違う本を私はオススメしますかね。😅

 

④「No」と言える日本

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→その名の通り、日米関係においてアメリカの言いなり(=従属国家)ではないか?という疑問からその事実を書いて批判している本です。日本では「グローバル=アメリカ」という側面が強いと思いますが、当時アメリカ政治にとことんハマっていた私に一歩踏みとどまらせてくれた契機になった本かもしれません。個人的には同盟という体裁で自国の安全保障をアメリカの核の傘の下に委ねる部分が嫌いなのですが、それは置いておいて、この本が書かれた80年代についての日本の状況がよく分かります。

 

⑤東京革命-我が都政の回顧録

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→1998年から2012年まで約14年間にわたり東京都知事として数多くの改革を進めてきた事が自らの反省も込みで書かれています。会計制度に複式簿記・発生主義を導入した話、こちらは反対の多い中で決断し断行した力強さを感じました。反対に新銀行東京の失敗についても言及されていました。東日本大震災での政府批判。尖閣諸島の東京都購入の話。オリンピック誘致運動。たくさん裏話も書かれていますのでこれは面白かったです。

 

【最後に】

歯にきぬ着せぬ物言いから毀誉褒貶の激しい政治家ではあったと思いますし、もちろん彼が政治家として行った事の全てが成功したわけでもありません。彼の発言で1つ思い出したのはフランス語批判した時の「80と言うのをわざわざ4×20と言う言語なんてダメだ」みたいな発言です笑フランス語を学んでいる私からすると「⁉️」と思ってしまいますが、平気でその様な事が言えてしまうのは凄いですよね😆

 

話を戻して、ただ、文人らしく自分の「言葉」で自分の「思想」を語るその姿勢は今思い出しても本当にカッコよかったと思います。過激な発言ばかりが注目されてしまいますが、対談などで話された彼の日本語はとても綺麗でした。難しい言葉を簡単に使われていたりと、私も人に説明する時に綺麗な日本語を使わないと!と思いました。

 

大学生の時(2009-2014)、当時の民主党政権が本当に本当に嫌いで、自然と石原氏の本へたどり着きました。上記の作品を見てお分かりの通り彼の政治系の本ばかりです。政治とは切っても切れない私。そんな私の大学生時代に本を通じて石原氏と過ごしたひとときが懐かしく思い出されます。同い年のジャック・シラク元フランス大統領は3年前に亡くなってしまいました。またカッコいい政治家が居なくなってしまった。

 

心からご冥福をお祈りします。