本棚8

皆さん、こんにちは!

 

本日は私がこのバカンス中に読んだ本を紹介しようと思います!

今日紹介するのはこちらの2冊。

佐川一政『霧の中』彩流社 1983

佐川一政『生きていてすみません』北宋社 1990

f:id:MasaFra:20210818100454p:image

f:id:MasaFra:20210818100501p:image

 

正直こちらの本をブログに書いてもいいのか少し悩みました。

というのも著者の佐川一政氏が約40年前に起こした事件についてネットでは「日本人の恥」や「こんなやつ死刑でよかった」などの誹謗中傷がたくさん書かれていたためです。ですが、私は事件を起こしてしまったからといってその人の全てを否定し、臭いものには蓋をするという姿勢があまり好きではないので今回取り上げようと思いました。

 

佐川一政氏とは?

彼について簡単にまとめると、佐川氏は1949年兵庫県のご出身。和光大学関西学院大学大学院卒業。

ソルボンヌ大学大学院留学中の1981年6月に友人であったオランダ人女性をカニバリズムの目的で殺害し、屍姦後、死体を解体してその肉を食べた(パリ人肉事件)。

事件後フランスで逮捕、日本へ移送された。その後は作家を中心にメディアにも多く出演していた。

 

私が彼の事を知ったのがどういう経緯だったかは鮮明には覚えていません。恐らくフランス留学について色々と調べていた時にヒットしたのではないかと思います。

すぐにYoutubeで彼について調べ、パリ人肉事件について述べている彼の動画を発見しました。私にはカニバリズムだけでなく、佐川氏のこれまでの境遇の全てが衝撃的だった。

彼がその動画で話していますが、裕福な家庭で育ち何不自由のない生活を送っていた幼少期。ただ彼は未熟児で生まれ病弱なので身体的なコンプレックスが強かったと。そしてそれが原因かは分かりませんが、西洋人の女性に子供のころから興味があったとのこと。

それらを知ってから彼の本を読むと佐川一政の人となり、彼という人間が見えてきます。

 

①『霧の中』

身体的コンプレックスについてはそこまでですが、言語コンプレックスというのか自分が周りと溶け込めない言葉の壁のようなもの(殺害したオランダ人女性は半年でフランス語がある程度話せているのに私は10年も勉強していて彼女ほど話せない等の記述もありました)は随所に出てきます。周りの反応や顔色を窺い、また他人が自分に対して思っているだろう事を想像してばかりいるので私は読んでいて「この人は自分に自信がないのだなぁ。というより被害妄想的要素も強いなぁ」と思いました。

 

②『生きていてすみません』

こちらは彼の反論文というのか、彼を使って面白おかしく嘘を書き立てて彼の名誉にまで深入りするような人たちに対する抗議文的な内容の本です。

彼の主張したい事も分かりましたが、私は彼に近づいてそれを話のタネに金儲けした人たちが居たことを知ってそこは彼に同情してしまいました。

 

彼の行ってしまったことはもちろん許されることではありませんが、少なくとも佐川一政の「さ」と聞くだけで汚い言葉を吐き捨てる大人にはなりたくないと思い今回は投稿します!