皆さん、こんにちは!!!
現在フランスでは来月の大統領選挙に向けて各候補者がしのぎを削っている最中です!!
大統領選各候補者の詳細はLe Mondeのこちらの記事↓をご覧ください。
これを機にフランス政治や政治制度を改めておさらいしようと思います!
1.フランスの歴代大統領
現在のフランスは第五共和制(Cinquième République)という政治政体で、1958年10月から始まりました。
①シャルル・ド・ゴール(Charles de Gaulle)
1958年〜1969年
②ジョルジュ・ポンピドゥー(Georges Pompidou )
1969年〜1974年
③ジスカール・デスタン(Giscard d'Estaing)
1974年〜1981年
④フランソワ・ミッテラン(François Mitterrand)
1981年〜1995年
⑤ジャック・シラク(Jacques Chirac)
1995年〜2007年
⑥ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarközy)
2007年〜2012年
⑦フランソワ・オランド(François Hollande)
2012年〜2017年
⑧エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)
2017年〜
2. フランス大統領選挙の仕組み
フランス大統領選挙は5年に一度行われる国民による直接普通選挙です。その内容は、第1回投票で有効投票総数の50%プラス1票に届かなかった場合、上位2名による第2回投票(決選投票)が行われるというものです。
※1965年以降、第1回投票で大統領が選出された事はありません。
※フランス大統領の任期は元々7年でしたが、シラク大統領(2期目)の時から5年に変更されました。
今回の日程は、
第1回投票2022年4月10日(日)
第2回投票2022年4月24日(日)です。
3.選挙権
民事上・政治上の全権利を有する18歳以上のフランス国籍者(外国居住者や勾留者も含む)。
※大統領選挙前年の12月31日までに、居住する市町村の選挙人名簿に登録する必要有。
4.被選挙権
民事上・政治上の全権利を有する18歳以上のフランス国籍者。
ただし、「泡沫」候補を避けるために厳しい条件があります。例えば、候補者は少なくとも30県以上から500人の推薦人(市町村長、ヨーロッパ議会議員、国会議員、地域圏議会議員、県議会議員など)を集めなければならない。さらに、資産状況申告書を憲法院に提出しなければなりません。
前回2017年5月7日に行われたフランス大統領選挙第2回投票の結果は、
エマニュエル・マクロン 27,743,128票 66%
マリーヌ・ル・ペン 10,638,475 34%
※こちらの数字は相対得票率です。
因みに、不正を疑う場合は憲法院に審査請求をする事ができます。
【参考文献・サイト】
・在日フランス大使館HP
https://jp.ambafrance.org/article5401
・大山礼子 『フランスの政治制度』東進堂
以上、フランス大統領選挙の仕組みについてでした!
フランスだけの事ではなくEUにおいても重要となるフランス大統領。その絶大な権限を与えられる人を選ぶ選挙ですので、何度も言いますが私も注視したいと思います。