フランス留学生の日記

時々更新!フランスでの日々を投稿しまーす!

政治(学)おススメ本 22冊

皆さん、こんにちは!!!

本日は政治や政治学について学ぶ上でお勧めする本をカテゴリー毎に22冊ご紹介します!

※軽く自己紹介をすると、私は大学で政治学(専門は国際政治学)を学び、その後宮城県で地方公務員、自民党衆議院議員秘書(うち1年間大臣秘書)を経て現在はフランスで政治学を学ぶために留学しています。

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政治学

マックス・ヴェーバー 『職業としての政治』

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→政治とは何か?どんな人間が政治家となるべきか?などについても言及しています。近代から現代にかけて政治の本質がよく分かります。

マックス・ヴェーバー 『職業としての学問』

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→学問とは何か?古典的な学問論がここにあります。大学時代は1回生の時にこの上記2冊が課題図書でレポートを書かないといけませんでした。

○久米郁男他 『補訂版 政治学

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→政治とは幅広い分野にまたがる学問だということが分かる教科書的なテキストです。恐らくこちらの本は大学で教科書として使われているのではないでしょうか?私は社会人になってから読みました。

○北山俊哉他 『はじめて出会う政治学

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→私の大学では1回生の時のテキストがこちらでした。上記の久米先生の本ととても似ているのですが、コンパクトな上読みやすいのでおススメです。

佐々木毅 『政治学の名著30』

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→その名の通り政治学を学ぶ上で読むべき本が書かれています。新書なので持ち歩きやすく一冊に5P程でまとめられていますので分かりやすいです!

 

《戦後日本政治史》

石川真澄他 『戦後政治史』

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岩波新書から出ていて、ざっーと戦後日本史を学ぶことが出来ます。

五百旗頭真他 『戦後日本外交史』

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→こちらは1回生の時国際政治学の授業で教科書でした。戦後日本外交史を通じて戦後を振り返ります。

 

国際政治学

高坂正堯 『国際政治』

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→おそらく国際政治学を学ぶ人間なら必ず読まなければならないテキストです。国際政治を力の体系利益の体系価値の体系と規定。価値の体系というと難しく思えますが、今でいうソフトパワーです。50年以上前に既にその事を言っていた高坂教授。欧米の国際政治理論を日本的な言葉で捉えていて国際政治学の現実主義の基本が分かります。

永井陽之助 『平和の代償』

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→高坂教授と同じ時期にリアリズムの論客として有名だった永井教授。リアリズムは「何をすべきか」ではなく「何が出来るか」を考えます。現在の政治の世界では「〜すべきだ!」という政治家が多いですが(例えば核武装すべきだ!)、果たしてそれが出来るの?と現在保有の力以上のことはしないという抑制が働きます。その様なリアリズムの本質を理解するのに役立つ本です。

細谷雄一 『国際秩序』

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→均衡・協調・共同体を国際秩序を分析する上での原理として歴史から現代までを振り返ります。

村田晃嗣他 『国際政治学をつかむ』

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国際政治学を学ぶ人にとっての入門書!国際政治史から国際政治学の理論や分析モデルまで網羅されています。

ジョセフ・ナイ 『国際紛争

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アメリカの国際政治学の泰斗であるナイ教授がハーバード大学の授業で使っていたというテキスト。少し難しいですが、国際政治学を国際基準で理解出来ます。大学3回生の時の教科書でした。

○ポール・ゴードン 『軍事力と現代外交』

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国際政治学を理論と歴史から分析したテキストです。現代を分析する時に歴史と理論を使うというある意味実学の書としても使えるかもしれません。

 

《日本政治》

飯尾潤 『日本の統治構造』

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→日本は議院内閣制。アメリカは大統領制。口では簡単に言えますが、その事をしっかり人に説明できますか?国会とは?官僚内閣制?など日本の統治構造に関して外国との比較も含めよく分かります。

山口二郎 『政権交代論』

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→私は山口氏が好きではない。彼がTwitterなどで政府批判をする際の言葉遣いが教授のそれとは思えないほど下品だからだ。でも自民党が戦後70数年のうち大半を政権与党として政治運営をしていた事のデメリットがよく分かります。政権交代はやはり必要!と思える本です。

○竹中治堅 『首相支配』

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→2000年を前に中選挙区制から小選挙区比例代表並立制への選挙制度改革、いくつかの省庁が統合された省庁改革を経て日本の首相の権限は強化された。この一連の流れを細かく追っています。

《政治の古典》

E・H・カー『危機の二十年』

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→1919年の第一次世界大戦終戦から1939年から始まる第二次世界大戦までの二十年間における国際政治を理想主義と現実主義の視点から分析しています。これも国際政治を学ぶ人にとっては避けられない本です。

E・H・カー 『歴史とは何か』

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→「歴史とは現在と過去との対話である。」という名言の下、歴史を学ぶ重要性が凝縮されています。

○トゥキュディデス 『歴史』

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アテナイとスパルタが争ったペロポネソス戦争を通して、政治におけるリアリズム(現実主義)の重要性がよく分かります。

○ルソー 『社会契約論』

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→現代において国家とは何か?をシステマティックに説明するのが社会契約論。国家権力は何故必要なのか?良い悪いは別にして読むべき古典かと思います。

《番外編》

林芳正他 『国会議員の仕事』

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→現在の外務大臣林氏のご著者。国会議員の仕事についてよく分かります。

中曽根康弘 『戦後日本外交史』

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→2019年101歳で逝去された元首相のインタビュー本。歴史の生き証人に相応しい本です。

 

以上、政治学、政治を理解する上でおすすめする本22冊でした!あくまで私が学生時代に読んできた本や個人的に良いなぁと思った本なので好き嫌いはあるかと思いますが、ご了承の程。居酒屋でも首相や政治家の批判をする様に誰もが簡単に政治を語れますが、実は政治はとても複雑なのです。だからこそ専門知識や専門的な経験を持つ政治家と呼ばれる職業が必要なのです。

この様な基本から政治を、そして社会を勉強しませんか?^ ^他におススメする本が見つかりましたら追加していきます!!