フランス留学生の日記

時々更新!フランスでの日々を投稿しまーす!

日本の極左運動についてのシンポジウムに行ってきた!

皆さん、こんにちは!!!

先日(2月10日)、トゥールーズ大学ジャン・ジョレス校(université Toulouse Jeans Jaurès)で行われた

あさま山荘を通して日本の極左運動について考える

と題されるシンポジウム↓に参加してきました!😊

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トゥールーズ大学ジャン・ジョレス校の日本語学科に通う彼女から紹介してもらい、一緒に行こう!という事で行ってきました。

14時30分〜16時までの午後の部に参加したのですが、ざっと数えたところ全体で80人強の学生が参加していました。

こちらの写真↓は開始15分前の雰囲気です!
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まず最初はボルドー第3大学のEddy DUFOURMONT教授が戦後の日本政治システム↓の説明からザッと戦後日本政治史を説明してくれました。日本の選挙においてかなり重要とされている「三バン」(地盤、看板、カバン)の説明をされていましたがこちらの学生には奇異に感じたのではないかと推察します。こちらは大統領選を除く殆どの選挙が比例代表制で、「個人名」ではなく「政党名」を記入しますからね。
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岸信介池田勇人佐藤栄作元首相↓についての説明をパシャリ。池田首相はド・ゴール元大統領に「トランジスタのセールスマンみたいだ」と言われたとか言われてないとか?笑ド・ゴール将軍がその言葉吐いたのかは分かりませんが!笑
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次に何と、歴代首相や政治家に多大な影響を与えた安岡正篤↓についても!!笑私は学生時代に彼の著作を読み漁りましたので勿論知っていますが、日本人でも(特に若い子達)彼を知る人は減ってきているのではないでしょうか??

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ここまでは戦後日本政治のおさらいです。

 

そして教授がバトンタッチして次はリヨン第2大学教授で日本についての研究者の中ではフランスでかなり有名なPhilippe PELLETIER教授↓でした!!!
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ここから日本の左翼史の説明でした!明治維新を外国人がどのように捉えていたのかが分かります↓。

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こちら↓は日本におけるアナーキズム(無政府主義)についての説明です。

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そして、最後に日本の議会における共産党の割合変位↓を説明されました。
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一通り教授の説明が終わった後、司会の先生が質問を学生に求めるとある生徒さんが「日本には極左運動やアナーキズムの系譜があるのにヨーロッパの様な環境政党が存在しないのですか?」と質問をされました。咄嗟にPhilippe教授は「良い質問ですね!皆んなは何でだと思う?」と無作為に生徒に質問されました。刺された生徒達が「神道の影響」や「天皇制」などと答えました。教授は「これだ!という結論はないけれど、恐らく日本人はその国民性から自然との調和の下でいく世紀も暮らしてきた。自然に畏怖しつつ尊敬する。自然からあらゆるものを貰っているというその考え方からわざわざ政治的争点として政党にする必要はないのではないか?」と仰いました。

皆さんはいかがお考えですか?😊

 

16時までの予定が16時40分までとかなり延長しました!!

 

以上、日本の極左についてのシンポジウムについてでした!!!外国人が日本について真剣に議論をする場にいて、「外国からはその様に思われているのか!」と自分の国について新たな発見がありました^ ^政治を専門にしている私なので私には難しくありませんでしたが、毎晩のように彼女に伝えているので彼女も「復習だった」と言ってました!笑