本日(12月3日)から12月10日までの1週間、
フランスの空の玄関口と言われるパリ郊外にあるシャルル・ド・ゴール空港はその名を
アンヌ・ド・ゴール空港
へ変わります!!!
Handicap : l'aéroport Charles de Gaulle rebaptisé Anne de Gaulle pour une semaine (msn.com)
世界初となるこのキャンペーンは、
身体障害者の状況に対する意識を高め、障害を持つ人々の社会への同化を目的に活動する行動を促進する
CEOーAugustin de Romanet
という、目的で始められたものとのことです!
アンヌ・ド・ゴールって誰???
アンヌ・ド・ゴール(1928年~1948年)はフランスの英雄シャルル・ド・ゴール元大統領の3番目のお子さんでダウン症でした。家族に対してさへ内気であったド・ゴール将軍は、彼女には心を許し暖かく接していたといいます。
現在はコロンべ・レ・ドゥ・ゼグリーズという田舎町(ド・ゴールの家があり終の棲家となった場所)で父とともに眠っています。
コロンべに関しては私は一度行ったことがあり、気になる方はこちらの記事↓をご参照ください!
そんな彼女と父ド・ゴールとのエピソードとして有名なのが、1962年8月に起きたド・ゴール暗殺未遂事件があります。1958年から政治の表舞台に舞い戻ったド・ゴールはその生涯にわたって何度も暗殺未遂事件に遭遇しており、1962年8月に起きた暗殺未遂事件時には車内に銃弾を撃ち込まれる中何とか逃げることが出来きたほど激しいものでした。その際ド・ゴールは「数人がかりで1人も殺せない(運転手も無事だった)なんて銃が使えない奴らだ」と側近に語ったらしいですが、実は彼が常に胸元に持ち歩いていたアンヌの遺影の額縁で銃弾が止まっていたといいます。
フランスの英雄シャルル・ド・ゴールから娘の名へと1週間名が変わる。
この家族の話だけでも感動しますが、しっかりと障害者に対する目的と聞いてその感動がもっと深くなりますね。
以上、ド・ゴール空港の短期名称変更についてでした!!!
日本では人名が通りや軍艦、戦闘機の名になることはない(私が知っている例外は岡山県にある伯備線の方谷駅です)ので海外でよく見られるこの様な試みは難しいかと思いますが、個人的には面白いなぁと思います!
「こんなことをしても、実際に何か変えられないと意味がない!」とか「こんなの形だけだ!」とか批判する人間はいるでしょうが、大きな組織がこの様な意思を持っています!と表明することはいい事だと思います。
皆さんはどのように思われましたか???
【おまけ】
シャンゼリゼ通りのシャルル・ド・ゴール像↓です!!!