秘書時代の4年間ではお通夜に行かない週はないというほど週に数回はお通夜に出席していた。
秘書の世界では「お坊さんより葬式に行くのが仕事」という言葉があるくらいだ。
それはお仕えしている代議士の代理としてお焼香をさせて頂くのだが、政治の世界ではこのお通夜に顔を出す事がとても重要となる。
私のエリアでも後援者は3,000人近くはいたのでその家族を含めると単純計算で倍以上になる。
だが秘書を辞めて3年半になるのだが今でも連絡をとっている後援者の方から「〇〇さんがそろそろ危ない」や「〇〇さんが亡くなった」というメッセージをよく受け取る。先程も一件受け取った。
そうすると自然と故人との思い出が頭の中に蘇る。握手したときの手の温かさ、世間話をしているときに浮かべていた笑顔と笑い声。右も左も分からなかった私を迎えてくれた優しさ。
人の死はやはり辛い。
お葬式に行くことは出来ず、フランスからお悔やみ申し上げるだけの身分のいま、それがまた辛い。帰国したら是非伺ってお線香をお供えさせて貰えたらと思う。
たまたま先程こちらの友人と行ったサン・ドニにある市庁舎↓の写真。