11月11日(土)
フランスは第1次世界大戦の終戦記念日で祝日でした。
そんな日の午後15時に来月引っ越すパリ17区(と言ってもほぼ8区)の家の近くにある美容室に行った後、
Le Bistrot du Croissant
に行って来ました(*^_^*)
ここは知る人ぞ知るビストロかと思いますが、実は歴史的な所でもあります。
住所:146 rue Montmartre, 75002 Paris
営業時間:月~土 10時~午前2時
日 営業時間外
詳しくはこちらのお店のHP↓をご覧ください!
Restaurant Paris | Le Bouillon Du Croissant | Paris (bistrotducroissant.fr)
私たちはディナーだったので一応お店のHPから予約をして行きましたが、ドリンクだけなら予約の必要はないみたいです。19時予約の5分前に着いたときはビール片手にサッカー観戦で盛り上がる若者や談笑しているMonsieurグループが何組かいました。
なぜここのビストロが歴史的に有名なのか?
19世紀後半から20世紀前半(第1次世界大戦前)に活躍した社会主義者で政治家のジャン・ジョレス(Jean Jaurès)が1914年7月31日に狂信的な愛国主義者のラウル・ヴィラン(当時29歳)に暗殺された場所なのです。
世界史選択をした人やトゥールーズに住んでいる人なら彼の事を知っているかと思います。なぜなら彼はフランス(旧)社会党創立者の一人でしたし、トゥールーズには彼の名が冠された駅と大学があるからです(パリでも駅名になっている)。
彼はトゥールーズから遠くないカストル出身。パリでの学業を終えた後アルビの高校やトゥールーズ大学で教鞭(哲学)をとった後政治家に転身した。
第1次世界大戦前のナショナリズムの高揚の中、帝国主義戦争反対を掲げていた所を愛国主義者の若者に暗殺されてしまったのです。
因みに彼が暗殺された時はLe Café du Croissantという名でしたが何回か所有者の変更がされたのち2019年からは現在のLe Bistrot du Croissanとなっています。
お店の正面入口横にジャン・ジョレスが暗殺されたことを記す石碑↓があります。
難しい話はこれくらいにして、中に入ってみましょう!!!
店内の雰囲気です。
サッカー観戦をしている若者たちでガヤガヤしていましたが19時に終わった後は皆サーっと帰っていったのでかなり静かになりました。
注文を聞きに来たサービスの方にジャン・ジョレスが実際に暗殺された場所を聞いてみたら丁寧に教えてくれました。
その場所にはレリーフ↓がありました。場所は入口入って左に行った所の最初の席の下です。上の店内の写真↑だと、中央やや上にいるピンク色の服を着た男性が座っているあたりです。
暗殺された日は夏でとても暑く窓を開けていたので背後に人がいたのに気が付かなかったみたいです。そして後ろから銃で2発うたれその1発が頭を命中しほぼ即死だったみたいです(-_-;)
お店のメニュー↓です!
全体的に安くもなく高くもない感じかと思いますが、そこまでメニューは豊富ではないです。
いつものごとくモナコ↓から。
私たちには少しアルコールがキツいモナコでした。5€也。
私が頼んだクロック・ムッシュー↓です!12€也。
味は可もなく不可もない感じですが、クロック・ムッシューにしては結構大きいのでお腹は膨らみます(^^)
パートナーが注文したサラダとポテトフライ↓です!15€也。
パートナーもこれで十分というくらいの量だったみたいです!
以上、Le Bistrot du Croissanについてでした!!!
トゥールーズにいた時から調べてみたいと思っていた政治家ジャン・ジョレス。
少し時間が出来て彼についての書籍を読んでいる中で、彼が暗殺された場所が現在も営業していると知ってすぐに予約し本日行って来ました。
そして彼の軌跡を辿りながら思ったのは日本もそうですが妄信的愛国主義者は本当に歴史を大きく変えてしまうということです。日本でも原敬暗殺や226事件もありました。
「愛国」が悪いとはもちろん言いませんが、「過ぎる」のは何においても盲目的になるので、何事もバランスが重要だと思います。
そのバランスを取れるようにもっともっと勉強しよう。
【おまけ】
来月引っ越す家の近くにあるモンソー公園を少し散策しました(*^_^*)
家族やカップルでそれぞれ思い思いの休日を過ごしていました!