12月6日(水)18時
私たちはAssemblée nationale(フランス国民議会)↓に行ってきました😊✨
※因みにここは日本でいう衆議院にあたります。
私はフランスに来る前に自民党衆議院議員の秘書をしていたのですが、その時に何度も衆議院を行き来しました。なので勝手を知っている日本の衆議院とフランスの国民議会と色々と比較をしながら見学しました😊✨
国民議会の役割については以前このブログ↓で投稿しましたので本日は詳しくは書きませんが、
民主主義は国民議会と共にフランスで誕生した
と言われているようにここは民主主義を語る上では欠かせない場所です。
またの名をPalais Bourbon(ブルボン宮)と言い、目の前にはコンコルド橋を挟んでコンコルド広場があります。建物自体はフランス革命より前の1722年から建設が始まり1729年に完成しています。
予約~当日の流れ
見学するためには予約が必要で、国民議会HP↓から行います。料金は無料。
https://www.assemblee-nationale.fr/
日時(土日は休館)と見学者情報を入力し予約送信。
その後国民議会から「予約完了」のメッセージを受け取って初めて見学することが出来ます。
当日は、
-身分証明書(パスポートや滞在許可証)
-電子チケット(予約が決まった際に送られてくる)
-正しい服装
を求められます。
服装に関して初めスーツなどじゃないとダメなのかな?と心配していましたが、私たちと見学した家族は皆かなりラフな格好でした。
ただ、今回の職員さんがそれで大丈夫だっただけで他の職員さんはダメということもフランスなのであり得ます。なのでもし見学する際は少し気を遣う方がいいかと思います。
そして、見学時間が来たらコンコルド橋向かいのこちらの入口↓で門が開くまで待ちます。
本日は私たちを含めて11人でした。
時間が来たら身分証明書とチケットを見せて中に入り、空港と同じセキュリティチェックを受けます。
全員揃ったら案内の方が順に内部を案内してくれます!
※内部は写真撮影が出来る所と出来ない所があります。
①Galerie des fêtes
1848年に出来たこの部屋はFrançois-Joseph Heimによって装飾が施された場所です。
主に国民議会議長が議場に行く際に通ったり、外国の高官が来た際に案内する部屋なのだとか。
Galerie des fêtesの部屋のステンドグラス
もう荘厳の一言。
②Rotonde Alechinsky
中々興味深い円形建物でPierre Alechinskyがある詩人の政治への描写を描いたフレスコ画が装飾されています。
この写真では分かりにくいかと思いますが、この部屋の正面には
Les hommes cherchent la lumière dans un jardin fragile où frissonnent les couleurs.
と書かれています。
次の部屋へ行く前に「何か質問はありませんか?」と職員の方が聞いてくれたので「どうしてfragileなのですか?また、les couleursとは何を指していますか?意見の違いですか?」と質問をしました。
答えは国民議会議員は5年という短い期間内で活動をしなければならない上に次も当選するか分からない。それをfragileと表現したのではないか。そしてles couleursについては各政党の色、つまり意見の相違だと思います。とのことでした。
③Grand Rotonde
ここは国内外のジャーナリストが彼ら専用の部屋や本会議場に行く際に通る場所です。ジャーナリズムと政治が関わる所としてとても重要だと説明されてました。
ここにはフランスで有名な風刺画家の像も飾られています。名前は聞き取れませんでした😭
④Salle des Pas-Perdus
国民議会議員と6名の副議長が本会議場へ行く前に通る場所です。
⑤Salle des Quatre-Colonnes
国民議会議員とジャーナリストが接触する場所で、私たちが説明を受けている時に議員さんが普通に横を通って出入りしていました。
またここには第一次世界大戦時に戦地へ志願して行き亡くなった当時の議員や高級官僚の名前が刻まれた碑がありました。写真の指は「正義」を表しているとのこと。
⑥本会議場
18時40分を過ぎたあたりに入ったのですがその時はまだ本会議場では議員たちによる討論が行われていました。14時から高騰するlogement価格に関しての議題だったかと思いますが日本と違い議員全員がいるわけではなくいたのは4,50人ほどだったかと思います。
ただ、メインである筈の本会議場は写真を取ることが禁止で入る前に全て荷物を預けないといけない徹底ぶりでした😭なのでここでは本会議場を見学して私が思ったことを幾つか投稿します。
Ⅰ:議員達の議場での態度
国民議会では議員はパソコンやipadの持ち込みが可能で答弁者の意見を聞いているのかいないのか机の下で自分のスマホを操作したり、ずっーとパソコンをいじっている議員が多くいたようでした。
まるで私の大学院の大教室での授業みたいだなぁという印象でした笑
ただ反対に日本も解禁すればいいのにと思います。
Ⅱ:ビデオカメラ
本会議場には全部で8台のビデオカメラが前後左右に設置されていましたが、全てSonyでした😊
日本人として嬉しかったですね😁
Ⅲ:席順
日本の議会には総理大臣席や大臣席が議長席の横にずらーっとありますが、国民議会では登壇者から見て正面の一番前の席が大臣が座る席として数席だけあります。言われるまで気が付きませんでした。言われてみればテレビで首相や大臣が答弁するとき大体下だなぁと。
Ⅳ:広さ
思ったより狭かったという印象。
日本の衆議院は反対に狭いなぁと思って見ても広さを聞くと実際はかなり広いのでまさに逆の印象を持ちました。
本会議場を見学した後は預けた荷物を受け取り解散です。ただ、パンフレットも何も貰えないので私は守衛さんにパンフレットか何か貰えませんか?と聞いてパンフレットを貰いました。
以上、フランス国民議会見学についてでした!!!
政治を学ぶ者として必ず行こうと思っていた国民議会。民主主義の限界が叫ばれるのは日本もフランスも同じ。そんな現状をしっかり理解するためにまずは歴史をしっかり学ぼうと思います。
政治に興味がない人にとっても意外とパリの穴場スポットだと思います!
おすすめです😁
【おまけ】