フランス留学生の日記

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政治家の本出版のタイミングの難しさ

5月23日(月)àトゥールーズ。最高気温24°。
曇り時々小雨。少し肌寒い日だった。


先週、
西村康稔元コロナ担当大臣の新著↓についてその反応が大いに荒れているいう内容のTwitterを見た。
ホリエモン氏も自身のTwitterでこの本の出版に関して大批判を展開しているとのこと。


どうでもいい内容なのだが、どうも頭の片隅に残ってしまっていたのでこのモヤモヤを晴らすためにブログに投稿してみた。


コロナとの死闘 (幻冬舎単行本)
※この画像をクリックするとAmazonのページへとびます。


内容は前コロナ担当大臣の西村氏が578日間に渡って行ってきた日本政府のコロナ対応の中身を当事者として語るというものらしい。
※私はまだ未読。


Amazonレビューをみても今現在で515件のレビューで1.2/5とまぁ酷い評価を受けていて、最高評価の星5つは全体の5%しかない。


少しその酷評を見ると、

「私は頑張った」とでも言いたいのでしょうか

や、

岸田政権がまだ終息宣言もしてないタイミングでこのような悍ましい本を出すことが理解に苦しむ。

そして、

国の愚策の結果、国民こそ「死闘」を強いられた。

など辛辣を極める。
本当に読んだか疑わしいコメントが多いのも事実です。


ただ、
これは日本だけの話ではない。



私がいるフランスでも話題にこそ上がらないが、コロナ時にある大臣として対応した政治家が本を出版し、西村氏と同じ様な評価やコメントをされている。


それがこの本↓だ。

École ouverte https://www.amazon.fr/dp/207296623X/ref=cm_sw_r_awdo_N890HNE1TD55VJ5EMM4W
※ここ↑をクリックするとAmazonページへとびます!
※これは読んだ。

著者のジャン=ミシェル・ブランケール (Jean-Michel Blanquer)氏は第一次マクロン政権5年間で一貫して国民教育大臣をされて来た方で、元々は高級官僚。


これも56件のレビューに対して1.5/5と厳しい評価を受けており、星5つは全体の6%。

例えば、

Au lieu d ecrire un tel livre mr Blanquer aurait du passer une semaine a enseigner dans un collège(この本を書く代わりに、彼は中学校で1週間過ごすべきだった)



Temps perdu!(時間の無駄!)


があった。

個人的には当時、大統領はじめ各関係大臣がどの様な認識でどの様な対応を協議したのかが少し分かったので面白く読んだのだが、
私がこの本を読んでいた時、フランス人の友人から、
「何でこんな人のしょーもない本を読んでるの?」と言われた。笑


何でそう思うのか?と質問をすると、
「もちろん彼だけの責任ではないけど、教育の現場を知らない人がその現場を苦しめる政策を行ったのは事実だから」とのこと。


何か上のAmazonレヴューと同じ様な事を言っている。


「具体的にどう言う事?」と聞くと、
「まぁ、こんな本を書く時間があるならもっと現場に行けって思う」とお茶を濁されました。



【これらのことに対する感想】
改めて政治家というのは厳しい職業だと思う。「税金で食ってる癖に!」とか言われ、何をしても批判される。
※ それを受けて国会議員の給料をサラリーマン平均にする!と言っている政党や政治家を私は一切信用しない。


でもこの様な本はある意味公文書としての価値があるし、将来の政治家の政策決定にも一定の価値があると思うので政治家はある危機の奮闘記や記録をもっと書くべきだと思う。


国民に苦痛を強いる政策(日本では非常事態宣言、フランスではロックダウンなど)をして来たので、日本でもフランスでもその政策評価はもちろん分かれるが、西村氏もブランケール氏も出版するタイミングが非常に悪かったのではないかと思う。


反対に西村氏の本を読んでみたくなった。



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