フランス留学生の日記

時々更新!フランスでの日々を投稿しまーす!

オック語について

6月22日(水)àトゥールーズ。最高気温31°。終日風もなく暑かった。地下鉄にエアコンが入り(微風だが)少し快適になった。


さて、本日の投稿は暑さとは関係ないのですが、
トゥールーズの街中を歩いているとこの様↓な2つの言語で書かれた道路標識が所々にある。

※上 フランス語 下 オック語
良くみないとあまり気になりません😅
私も彼女に言われるまで気が付きませんでした。。。


ただ、それこそが本日の主人公、


オック語(オクシタン語)


です(以下、オック語)!!!



オック語って何???

オック語とは南フランス(ロアール川より南の地域)やイタリアの一部などで話されているロマンス語系統(フランス語、イタリア語、ポルトガル語スペイン語カタルーニャ語など)の言語のこと。つまりこの地方の言語なのです。


【フランスの地方言語】

フランスには
バスク地方バスク語
※Pays Basque(バスク地方)行きたい✨

・ベアルン地方のベアルン語

アルザス・ロレーヌ地方のアルザスロレーヌ語

などおよそ75種類の地方言語が存在するといいます。


【フランスの言語政策の歴史】


フランス共和国憲法第2条では

la langue de la république est le français


フランス共和国の言語はフランス語であると規定されています。


それはフランス革命が起きる前のフランスは言語に関しては上記のように多数の言語がそれぞれの地域で存在し、バラバラだった。
フランス語とはその当時のエリート階級で利用される言語に過ぎなかったのです。


ただ、当時はまさに産業革命期。
富国強兵を進める為には中央集権化をはかり、あらゆる面での国家的な統一を果たさなければならなかった。


そこで現在もフランス語こそフランス共和国の言語だ!と規定しているのです。


政治学の点から見てフランスが日本に負けず劣らずの、むしろ日本以上に中央集権国家な理由が何となく分かりますね。


【小話】
私がストラスブールにいた時、フランス人の友人がある食事の席でアルザスの歴史の話をしてくれた。

その彼は

私はフランス人ではなくアルザス人

と言っていた。

中には彼の様なアイデンティティを持つ方がいるのだなぁと思った。


私は地元埼玉県への愛着は人一倍ありますが、さすがに「私は日本人ではない!埼玉県人だ!」とは言いませんね😅


フランス語で「場所」という意味のplaceがオック語だとplaçaなんですね!😊


以上、オック語についてでした!!!

ここでちょっとだけ想像のお話。
※研究も何もしていない戯言です笑

フランス政治で、反EU🇪🇺系の政党が勢力を伸ばしている昨今。

その理由の1つに主権国家としてのsouveraineté (主権)や国際的な潮流からのindépendance(独立)という考え方があると思う。

話の規模は違えど、オック語第二言語化、その先のオクシタニの独立を叫ぶ一部の方々にはフランスにとってのEUが、まさにフランスなのだ。

言語や芸術、生活習慣などの文化的なまとまりであるNationという概念を考える上で言語的な繋がりは我々が思うより深い。


さぁ、この後はイギリスとスコットランドの様に!?😳


何度も言いますが、そんな大きな動きがあるわけでも、唆しているわけでも何でもないつまらない話です😆


難しい話になってしまいましたが、色々と想像を働かせてみると面白い物です😊




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