フランスでは2020年3月17日〜5月10日まで
第1回ロックダウン(confinement)
をしていました。
ここ数日、フランスに到着した日やそのあと直ぐ起きたドタバタ劇を投稿しましたが、当時の日記を通してフランスの「ストラスブールで経験した第1回目のロックダウン」について振り返りたいと思います。
【それまでの流れ】
3月12日夜、マクロン大統領が国民へ向けてテレビ演説をし、コロナのヨーロッパとフランスでの拡大の状況とそれへの対応として外出制限、学校の閉鎖を発表。
3月14日夜、フィリップ首相が飲食店の閉鎖を発表し、3月16日にマクロン大統領が3月17日からフランス全土でのロックダウンを発表。
はじめは最低2週間を期限とする外出禁止令だった。結局は5月10日までだった。
ただ、外出禁止と言っても例外的に
●生活必需品の買い物をしたい人
●テレワークが出来ずどうしても通勤しなければならない人
●そして健康維持の為のジョギングや散歩をしたい人
この画像のattestation(外出証明書)↓に記入し、携帯していればする事が出来ます。
※途中から紙ベースだけでなく内務省のサイトからもダウンロードする事が出来る様になった。
※携帯していない事がバレると罰金(135€〜)。そして途中でフィリップ首相は15日以内の再犯者は罰金(1500€)で1ヶ月で4回の違反者には(3700€)の罰金を科すと発表した。
私がいた学生寮は殆どの生徒が国へ帰ったので閑散としていた。寮の管理人さんの話だと約150名中残ったのは10人程との事だった。
大学の授業ももちろんオンライン。
買い物に関して、私は1週間に2回のペースで外出許可証を携帯しながら買い物へ出かけていました。店は普段と変わらず品物は置いてあった。
でもやはりいつもは人でごった返しているストラスブールの中心街↓にも人は全然いませんでした。
寮の近くの通り↓の写真で、ここはブティック通りなので普段は人が大勢行き来している。
川沿いではジョギングや犬の散歩をしている人がいた一方、警察に罰金を払っている人もいました。
私は一度だけ婦人警官に職質を受けましたが、外出許可証を見せて特に何もありませんでした。
3月24日の日記
昨日オリンピック延期を決定したとニュース(Le mondeとLibérationの記事)で見た。正直ヨーロッパはそれどころじゃないといった感じだ。フランスもイタリアに劣らず感染者が増えている。
地元紙によるとストラスブールに近いミュールーズで対応していた医師がコロナに感染し亡くなったとのこと。また地元の病院の駐車場に軍が野営病院の設置をしてコロナ対応をしているらしい。フランスは大丈夫だろうか？
恐らくこの外出禁止令も来月いっぱいか、5月頭位までは延長されるだろう。
3月25日の日記
人類の希望と言われたEUが世界的な問題にどう対処していくのか関心を持っていたが、EUの要とも言える共通通貨、シェンゲン協定のうち後者は既に各国が国境を閉鎖している為、体をなしていない。
陸続きから自由に行き来できる反面こういう脆さがあるのだなぁと身をもって感じた。一方日本は島国だから他の国とは時差がある。
フランス、マクロン大統領がどう考え行動するのか、日本の安倍首相がどの様に対策をとられるのか？これからも常にチェックしていこう。
5月7日、フィリップ首相はロックダウンを5月11日から段階的に解除すると発表(一部都市では継続)。公共交通機関でのマスクは着用義務化。
明けてすぐのストラスブール大聖堂前↓の様子。
明けてすぐのトラムhomme de fer駅↓の様子。
以上、「第1回目のロックダウンを振り返る」でした。
私は計3回のロックダウンを全て経験しましたがこの1回目のロックダウンは中々厳しかったですね😅最初の1ヶ月は勉強したりNetflixやyoutubeを見て「よし自分の時間を過ごせる‼️」と何のことはなく生活出来きていました。でもひと月が経ったあたりからは手持ち無沙汰になるというのか、何かぶつけようの無い感情、それが怒りなのか？不安なのか？悲しみなのか？未だに自分でも分からない感情が胸に込み上げてきました。日本にいる友人とZoom飲みしたり、ストラスブールの友人とSkypeでチャットしたりして気を紛らわせてました。
正直3回目のロックダウン後の夜間外出禁止令あたりが本当にきつかったですね😅
自分の気が付かないところでストレスを感じていたのかなぁと今では思います。やはり移動の自由が制限されるのは厳しかったですね。
早くコロナが収まる事を祈るばかりです。
